無料で使える動画編集ソフト：プロ並みの編集を手軽に始めるためには？

現代社会において、動画コンテンツはプライベートだけではなく、ビジネス上でも極めて重要な位置を占めています。動画コンテンツの良し悪しを決める上で、企画力や内容はもちろん重要ですが、自身のクリエイティビティを表現し、情報を伝えるために動画編集は欠かせないスキルとなっています。しかし、プロフェッショナルな動画編集ソフトは高価であり、初心者や予算の制約がある方にはハードルが高いかもしれません。

プロフェッショナルとしてやっていくのであればそういったソフトウェアを導入する必要もありますが、これから動画編集を始める方に向けた無料で使える動画編集ソフトも豊富に存在します。無料とは言えど、単に編集機能を利用できるだけではなく、使いやすさや豊富なエフェクト、シンプルなインターフェースなど有料ソフト並みにこだわりを持ったソフトもあります。この記事では、初心者から上級者まで幅広く利用できる無料の動画編集ソフトを紹介します。

無料で使える動画編集ソフト5選

動画編集ソフトを比較する際、重要な要素が4つあります。

①使いやすいユーザーインターフェース
②基本的な編集機能の充実
③高度な機能やエフェクトの提供
④そして出力結果の品質

予算の制約がある方や初めて動画編集に取り組む方にとって、今から紹介するソフトウェアはあなたにとって素晴らしいツールになることでしょう。さあ、プロのような動画編集を手軽に始めましょう！

1.プロが認める圧倒的な機能を無料で「DaVinci Resolve」

DaVinci Resolve（ダヴィンチ リゾルブ）は、Blackmagic Designが提供している高機能な動画編集ソフトウェアです。プロフェッショナルな映画やテレビ番組の制作現場でも使用されており、映像業界での標準的な編集ツールとして認知されています。また、DaVinci Resolveは映像編集に特化した機能だけでなく、カラーグレーディング、オーディオミキシング、VFX（視覚効果）の追加など、幅広いポストプロダクション作業をカバーしています。

DaVinci Resolveは、豊富な編集機能と高度なカラーグレーディングツールが特徴です。映像のトリミング、カット、トランジションの追加などの基本的な編集機能に加えて、タイムライン上でのエフェクトやオーディオの編集、テキストやタイトルの追加なども行うことができます。

また、DaVinci Resolveの最も注目すべき機能の一つは、強力なカラーグレーディングツールです。映像の色調補正やトーンマッピング、カラーマッチングなど、高度な色調補正作業を直感的に行うことができます。この機能は、映画やテレビドラマなどの映像作品において、一貫したビジュアルスタイルを実現するために不可欠な要素となっています。

さらに、DaVinci Resolveは豊富なエフェクトやプラグイン、VFX（視覚効果）機能も提供しており、映像に追加のエフェクトやグラフィックスを適用することができます。

DaVinci Resolveは、無料版（DaVinci Resolve Free）と有料版（DaVinci Resolve Studio）の2つのバージョンがあります。無料版でも多くの機能を利用することができますが、有料版にはさらに高度な機能やサポートが追加されています。

DaVinci Resolveは、プロフェッショナルな動画編集ソフトウェアを求める方や映像制作に携わる方にとって、強力なツールとなるでしょう。

使い方については以下の動画が参考になります。
・【DaVinci Resolve 17】初心者必見！ 無料！20分でマスター簡単動画編集(初心者向け使い方動画) iMovieのように簡単に編集できる！
・【DaVinci Resolve 18】認定トレーナーが教えるパーフェクトチュートリアル！この動画だけで全てが分かります。

From Youtube

2.国内シェアNo.1の動画編集ソフト「PowerDirector Essential」

PowerDirector Essential（パワーディレクター エッセンシャル）は、CyberLinkが提供する動画編集ソフト「PowerDirector」の無料版です。

PowerDirector Essentialは、初心者から中級者までのユーザーが手軽に使い始めることができる編集ツールです。豊富なエフェクト、トランジション、テキストオーバーレイ、音楽の追加など、基本的な編集作業を行うために必要な機能が揃っています。

PowerDirector Essentialは直感的なインターフェースを持ち、簡単な操作でビデオクリップのトリミング、カット、結合、速度変更などを行うことができます。また、ビデオの色調補正やコントラスト調整、エフェクトの追加など、基本的な映像編集作業に必要なツールも提供されています。

さらに、PowerDirector Essentialは、複数のトラックを使ったレイヤー編集や、音声の編集、音声効果の追加、テキストの挿入などもサポートしています。これにより、よりクリエイティブな編集作業やプロフェッショナルな仕上げを実現することができます。

PowerDirector Essentialは無料で提供されていますが、一部の高度な機能やエクスポートの制限があります。有料版のPowerDirectorにアップグレードすることで、追加の機能やエクスポートオプションを利用することができます。

PowerDirector Essentialは、初心者や予算の制約がある方にとって、使いやすくて機能豊富な動画編集ソフトウェアとして選択肢の1つとなるでしょう。

3.Apple製品を使っているなら是非一度は試して欲しい「iMovie」

iMovie（アイムービー）は、Appleが提供する動画編集ソフトウェアです。MacおよびiOSデバイス（iPhoneやiPad）上で利用できます。iMovieは、ユーザーフレンドリーなインターフェースと豊富な機能を備えた、初心者から中級者まで幅広いユーザーに人気のある動画編集ツールです。

iMovieを使用すると、ビデオクリップの編集、トリミング、カット、フェードイン/フェードアウトなど、基本的な編集作業を直感的に行うことができます。また、複数のビデオトラックやオーディオトラックを使用して、映像と音声のレイヤー編集も可能です。

iMovieには、さまざまなエフェクト、フィルター、トランジションが組み込まれており、ビデオに追加することができます。さらに、テキストやタイトルの挿入、音楽の追加、ボイスオーバーの録音など、プロフェッショナルな仕上げに必要な機能も利用することができます。

iMovieは、簡単なインポート機能も備えており、カメラやiPhone、iPad、iCloudライブラリなどからビデオや写真を簡単に取り込むことができます。また、iMovieはシームレスに他のAppleのクリエイティブツールと連携し、Final Cut Pro Xなどのプロフェッショナルな編集ソフトウェアにプロジェクトを移行することもできます。

iMovieはMacやiOSデバイスにプリインストールされているため、追加のコストなく利用することができます。これにより、Appleのエコシステムを利用して手軽に動画編集を始めることができます。

iMovieは、初心者から中級者までのユーザーにとって使いやすく、豊富な機能を備えた動画編集ソフトウェアです。Appleデバイスを利用している場合や、直感的な操作とシームレスな統合を重視する場合には、iMovieが適した選択肢となるでしょう。

4.Windowsユーザーから人気が高い「Video Studio」

Video Studio（ビデオスタジオ）は、Corelが提供する動画編集ソフトウェアのシリーズです。Video Studioシリーズは、使いやすさと豊富な機能を組み合わせたソフトウェアとして知られており、初心者から中級者までの幅広いユーザーに向けて設計されています。

Video Studioは、ビデオクリップの編集、トリミング、カット、トランジションの追加など、基本的な編集作業を行うための機能を提供しています。また、テキストやタイトルの挿入、音声の編集、音楽の追加など、クリエイティブな仕上げに必要なツールも豊富に備わっています。

さらに、Video Studioには多くのエフェクトやフィルターが組み込まれており、映像に追加することができます。カラーグレーディングや映像効果の調整、モーショングラフィックスの作成など、映像に特別な演出を加えることができます。

Video Studioは、直感的なインターフェースを持ち、タイムライン上での作業がスムーズに行えます。また、複数のビデオトラックやオーディオトラックを使用して、映像と音声のレイヤー編集も可能です。

Video Studioには、ユーザーのレベルやニーズに応じて、さまざまなバージョンが用意されています。上位版では、より高度な機能やエフェクト、プラグインなどが提供され、プロフェッショナルな編集作業にも対応しています。

Video Studioは、Windowsベースのパソコンで利用することができます。そのため、Windowsユーザーにとっては使いやすく、幅広い編集ニーズに対応する頼りになるソフトウェアです。

Video Studioシリーズは、使いやすさと多機能性を兼ね備えた動画編集ソフトウェアとして広く利用されており、初心者から中級者までのユーザーに人気があります。

5.Windowsで動画編集ソフトと言えば元祖「AviUtl」

AviUtl（アビユーティーエル）は、非常に人気のある日本製の動画編集ソフトウェアです。AviUtlは、AviSynthというスクリプトベースの動画処理フレームワークをベースに開発され、オープンソースの形式で提供されています。

AviUtlは、主にアマチュアやホビーユーザーによって使用されており、無料で利用することができます。特に、アニメや動画のエフェクト処理、フィルタリング、合成などの作業に優れた機能を持っています。

AviUtlは、カット編集、トリミング、クリッピング、フェードイン/フェードアウトなど、基本的な編集機能を提供しています。また、多くのフィルターやエフェクトが組み込まれており、映像の色調補正、ノイズ除去、シャープネスの調整などを行うことができます。

さらに、AviUtlは非常に柔軟なスクリプト言語を使用しており、ユーザーが独自のエフェクトや処理を開発することも可能です。このため、高度なカスタマイズや特殊な処理が必要な場合にも対応できます。

ただし、AviUtlは比較的高度な知識や技術が必要なため、初心者には学習コストがかかる場合があります。また、インターフェースもやや古いスタイルであり、使い勝手が慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

AviUtlは、日本のユーザーコミュニティで非常に人気があり、多くのユーザーによって様々なプラグインやスクリプトが開発されています。これにより、さまざまな機能の追加や拡張が可能となっています。

AviUtlは、無料で利用できる強力な動画編集ソフトウェアであり、特にアニメやエフェクト処理に興味のあるユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。

まとめ

無料ソフトには出来る限界があり、正直なところ今までは使う気もあまり起きないものが多くありました。（特にAviUtlを使っていた当時はあまりにユーザーインターフェースが悪くて何度も挫折しました。）

しかし、近年はAdobe製品の高騰などを理由に無料ソフトを再度見直すタイミングとなり、プロフェッショナルな現場でも無料ソフトであるDaVinci Resolveが利用されていることもあります。

そういった背景から言えば、動画編集者としてもDaVinci Resolveを使いこなすことが出来れば一番いいのではないか？そう思えるほどにDaVinci Resolveは優れているため、是非試してみてはいかがでしょうか？